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植物管理の実証実験

キツネノカミソリが咲いていました(7月21日)
 一の宮試験区にはキツネノカミソリが広範囲に分布している場所があります。
キツネノカミソリとはヒガンバナ科の植物で、本州から九州の山麓や原野に生育する多年生植物です(写真1)。人里に生育する近縁なヒガンバナと同じように、葉は早春から初夏に出て、花は葉が無くなってから咲きます。開花はほんの短いです。ヒガンバナはお彼岸に咲く代わりに、キツネノカミソリはお盆頃に咲きます。ヒガンバナ、キツネノカミソリともに何やらご先祖様と因縁のある植物ですね。
 名前の由来は葉の形がカミソリに似ているからと言うことですが、花の色がキツネの体色をイメージさせ、花だけが咲いているのが奇異であることとも関連しているかもしれないそうです。
 7月11日に草刈りをした時には花が無く存在に気づきませんでしたが、草刈り後の7月21日に現地を訪れた時には一面にキツネノカミソリが咲いていました(写真2)。ところが、その後、8月27日には全く姿が見られませんでした(写真3)
 この場所は、草刈り前はヨモギが繁茂しているヨモギ群落でした。草刈りを行ったことで本来はヨモギ群落に埋もれるように生育していたキツネノカミソリがとてもよく目立ったのです。キツネノカミソリの開花が終わる頃になって、草刈り前から地下茎に養分を蓄えていたヨモギとヤブマオが急速に生長し、キツネノカミソリの生育地を完全に覆ってしまいました(写真4)
 しかしながら、草刈りを行ったことでヨモギとヤブマオの草丈が低く抑えられているので、翌秋には今まで目立たなかった花が咲くことでしょう。


写真1  キツネノカミソリ

写真2 キツネノカミソリ群生地(7月21日撮影)

写真3 同じ場所(8月27日撮影)

写真4 同じ場所(9月13日撮影)

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