地域の共有資源として、暮らしの根幹をなしてきた阿蘇の草原。
技術の進歩によって草原から足が遠のき、この100年で面積は半分以下に減少しています。
草原がもたらす豊かさだけでなく、“九州の水がめ”としての働きや二酸化炭素の固定という
目には見えない役割も失われていることに、私たちは目を向けなければなりません。
これからは多くの人が関わることで、草原の未来を築いていく時代を迎えています。
阿蘇の草原は、消えゆく文化なのでしょうか。
その答えは、私たちの今この瞬間の学びと行動の中にあります。
このプロジェクトは、牧野組合、行政、民間団体など多くの関係者で一体となって、阿蘇草原再生に真正面から向き合う取り組みです。
訪れる人々を魅了する阿蘇の草原。しかし、いま、阿蘇の草原は危機的状況を迎えています。阿蘇の草原は野焼き等の人の関わりがなくなれば、数年で藪(やぶ)と化し、最終的には雑木林に姿を変えてしまいます。阿蘇の草原を失うことは、阿蘇地域だけでなく、九州一帯の人々の生活に広く影響を及ぼし、ひいては日本、世界的にも大きな自然資産の損失につながります。
この危機を乗り越えるために立ち上げた「阿蘇草原再生協議会」では、“かけがえのない阿蘇の草原を未来へと引き継ぐ”という強いメッセージを掲げ、阿蘇草原の再生のために一丸となって取り組んでいます。
阿蘇には国内最大の野草地草原が広がっていて、その草原は、人の手によって維持されています。美しい風景で人々を癒やす草原は、その美しさだけでなく、実に多様な役割を担っていることをご存知でしょうか?そして阿蘇の草原が今どういった状況におかれているかを知り、阿蘇や草原に興味を持ち、関連するホームページやSNS、雑誌の記事を読む。阿蘇や草原の存在を知るだけでも、阿蘇草原再生の大きな一歩につながります。
阿蘇の草原についてもっと詳しく学びたい方に。阿蘇草原再生プロジェクトのために立ち上げた阿蘇草原再生協議会の動きについてご紹介します。さらに、草原学習に取り組みたい方向けの紹介や、草原再生のために集めてきた情報について、多くの方に活用していただけるようデータベースも設けています。
草原再生に関わる方法は、多岐に渡ります。野焼き支援ボランティアに参加すること。募金を通じて、経済的支援を行うこと。阿蘇を訪れ、野草堆肥を使った農作物を買ったり、あか牛肉料理を食べたり、草原アクティビティを体験したりすることも立派な支援です。
2024.04.01 | 草原ガイド事業者向けガイドライン、解説資料、ガイディング資料の掲載について |
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2024.03.26 | 2月26日(月)に開催された、第38回阿蘇草原再生協議会の会議資料および議事録をアップしました。 |
2024.03.11 | 協議会構成員の方に第5回特別賞の表彰式を行いました |
2024.01.30 | 草原ガイド事業者向けピクトグラム集の掲載について |