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なぜ今、阿蘇の草原再生なのか
阿蘇の草原再生、これまでの取組み
千年の草原を子供たちに引き継ぐために
そして、阿蘇の草原再生へ

文化を生み出し育む場
 草原を利用する歴史は千年以上に及び、牛馬の放牧や盆花採りなどくらしの営みによって紡がれてきました。その歴史は地域固有の文化や、草小積み・草泊り・野焼きといった様々な風物を生み出してきました。草原は自然と人との共生の文化の象徴であり、身近なふるさとの原風景ともいえます。

  春の野焼きや中岳の火口といったように火と密接に生活してきた背景からか、阿蘇には火に関連した行事が数多くあります。例えば、阿蘇市一の宮町の阿蘇神社に古くから伝わる「火振り神事」では、古の神様の結婚式が再現され、姫神様が神社にやってくるのをみんなでススキのたいまつを振り回して迎える、という行事があります。また、西巌殿寺では、火渡りといって焼けた火の上を無病息災を祈って裸足で歩くという行事があり、古くから火を利用して草原の管理を行い、火の便利さと火の怖さに常に触れてきた背景がうかがえます。


コラム【草の道】

 阿蘇谷の中にある集落と外輪山の上にある草原を結ぶ坂道は、その昔トラックがなかった時代に人と牛が集落と草原を往来した道で、「草の道」と呼ばれています。実際に歩いてみると非常に急な坂道で、ところどころが石畳で舗装されています。休憩所には、湧水のある場所や眺めのいい場所が選ばれたそうです。
 この草の道は阿蘇市一の宮町だけでも25以上にもなり、まさにふるさとの文化遺産といえます。
 また、秋の採草の頃には、生活に必要なナベや着替えなどを牛に載せて外輪山を上り、草原に滞在して採草をしました。寝泊りのために、草泊りという草でできた小屋を作り、何日もかけて草刈をして草小積みを作りました。草小積みの多くは冬場の牛の飼料として利用されました。
 現在ではトラックが普及し、道路も整備されたため、草の道を利用する人はめっきり少なくなり、草泊りも草小積みもほとんど見られなくなってしまいました。


コラム【盆花採り】

 阿蘇では、お盆の時期に先祖に供える花を草原に行って採取する「盆花採り」という習慣があります。先祖代々守ってきた草原に生えている野の花を先祖に捧げることは、阿蘇の地域の人々にとって重要な文化となっています。
 近年では、野の花が様々な理由で減少していることや地域の人々の高齢化などに伴って盆花を採りにいく人は少なくなっていますが、昔は花がたくさん咲く草原を「花野」と呼んでいた地域もあり、すぐに両手いっぱいの花を摘むことができたと、年配の方は口をそろえて言います。


 また、阿蘇の自然は小説、随筆、短歌など文学作品にも数多く取り上げられ、
その規模の大きさ、果てしない広がり、柔らかさなど、奥深く多様な風景が描かれています。


1. 小説、随筆、紀行文等 3. 短歌
作者名
書名・作品名
阿蘇
惟友 阿蘇に生きる
阿蘇に祷る
阿蘇の詩
阿部 公房
砂漠の思想
荒木 精之
波野高原
井出 孫六
峠を歩く
伊藤 信吉
詩のふるさと
今西 祐行
肥後の石工
内田 百聞
第二阿房列車
梅崎 春生
てんしるちしる
幻化
北原 白秋
五足の靴
甲斐 弦
高志さんは帰って来ない
吉良 敏雄
鴨猟
国木田 独歩
忘れ得ぬ人々
小杉 放庵
阿蘇紀行
沢野 久雄
九州横断道路
高浜 虚子
小国
高群 逸枝
娘巡礼記
竹崎 有斐
花吹雪のごとく
檀 一雄
火宅の人
徳富 蘇峰
阿蘇の煙
徳富 蘆花
数鹿流の瀧
青山白雲
徳永 直
阿蘇山
黒い輪
黎明期
永松 定
満願時物語
夏樹 静子
喪失
夏目 漱石
二百十日
鶉籠
火野 葦平
花扇
深田 久弥
日本百名山
松下 竜一
砦に拠る
松本 清張
山峡の章
青春の彷徨
丸木 正臣
母しゃんの子守唄
水上 勉
絵ごよみ
村上 元三
鎮西八郎為朝
安永 蕗子
風やまず
山内 謙吾
線路工夫
横光 利一
支那海雑信
吉川 英治
随筆宮本武蔵
吉田 優子
夕すげ
注)アイウエオ順(作者名)である。
 
2. 詩
作者名
書名・作品名
伊藤 直臣
阿蘇
大重 春二
阿蘇変幻
緒方 昇
阿蘇
落合 直文
孝女白菊の歌
北川 冬彦
阿蘇
草野 心平
阿蘇山
蔵原 伸二郎
詩集 乾いた路
詩集 岩魚
谷川 雁
阿蘇
野田 宇太郎
阿蘇にて1
阿蘇にて2
松永 伍一
わが阿蘇
三浦 清一
阿蘇は今日も荒れている
三好 達治
大阿蘇
艸千里浜
注)アイウエオ順(作者名)である。
歌人の名前を以下に挙げる。
太田 水穂
尾上 柴舟
鹿児島 寿蔵
北原 白秋
黒木 伝松
斎藤 史
佐々木 信綱
釈 迢空
清井田 由井子
宗 不旱
土屋 文明
中島 哀浪
中村 憲吉
野口 雨情
宮 柊二
安永 蕗子
結城 哀草果
与謝野 晶子
与謝野 鉄幹
吉井 勇
若山 牧水

 
4.俳句
俳人の名前を以下に挙げる。
青木 月斗
赤星 水竹居
安部 小壺
池内 たけし
伊藤 信吉
河東 碧梧桐
熊谷 正蜂
後藤 是山
笹原 耕春
佐藤 蓼々子
高野 素十
高浜 年尾
種田 山頭火
中村 汀女
夏目 漱石
野見山 朱鳥
藤崎 久を
宮部 寸七翁
山口 誓子
吉岡 禅寺洞
吉武 月二郎

資料:

「熊本近代文学館・総合案内」
「阿蘇の文学」
(阿蘇の司ビラパークホテル発行)
「阿蘇」
(荒木精之著
 第4回熊本県民文化祭阿蘇実行委員会発行)

「文学のふるさと 熊本における近代文学散歩」
(熊本日日新聞社発行)
「くまもと文学百景」
(平山謙二郎著 熊本日日新聞社発行)
「平成4年度熊本大学放送公開講座 熊本の文学」
「くまもと文学紀行」
(熊本県高等学校教育研究会国語部会発行)


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