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関係者インタビュー  

草原を守る人々「草尾直美さん」
(狩尾牧場で牛の飼育・管理を行う専業従業員)

(プロフィール)
阿蘇町在住、27歳。
 九州東海大学農学部畜産学科で畜産を学んだ後、アメリカワシントン州の農場で1年間の研修を受け帰国。
  現在、農事法人狩尾牧場(阿蘇町)で専業従業員として、牛の飼育や管理を行っている。

草尾直美さんの写真
牧場に来る時間が遅れて、牛に怒られることもあるんですヨぉ(笑)
草尾直美さん


質問草尾さんが、牧場で働き始めたきっかけは何ですか?
 実家が畜産農家で、幼い頃から牛に親しんでいたこともあり、畜産に興味がありました。大学で畜産を学び、卒業後は憧れの海外に1年間の農場研修に行きました。それが、阿蘇のよさを見直すきっかけにもなったし、アニマルセラピーなど観光牧場のようなことにも取り組んでいきたいという夢を持つことにもなりました。
 いまは、狩尾牧場の正社員にもなり、これまで以上に畜産に責任を持って取り組んでいきたいと思うようになりました。仕事を思いっきり楽しんでいければと思っています。


質問 先日阿蘇町行われた「MOUNTAIN of the FIRE 2004ミュージックフェスティバル(8月28日開催)」では、草原再生のためのチャリティ募金や、環境省発行の草原再生ニュースレターの配布が行われ、草尾さんもスタッフのひとりとしてご協力されたということですが、どういう経緯でこの企画が持ち上がったのですか?
 環境省の草原再生に向けた調査にかかわっている母から話をきいたり、また「草原再生ニュースレター」を読んだりして、草原が危機に瀕していることを知り、自分も草原を守っていくために何かしなければないと思い始めました。そこで、今回フェスティバルを主催していた友人にこの話しをしました。すると、10年ほど前から地区の野焼きに参加して作業の大変さを実感していた友人は、すぐに今回の募金などの企画を進めてくれました。
 そもそもこのフェスティバルは、これからの阿蘇を担う若者として、阿蘇に活力を取り戻すために何かしようと思って企画したものでしたから、スタッフの理解も早く、みんな協力してくれました。


質問フェスティバルは継続される予定ですか?
 出場しれくれたバンドの方からもそうした希望があったので、継続していく予定です。できれば、来年こそは「草原」をテーマにして、阿蘇の草原の中で開催したいと思っているのですが、草原は放牧をしている場所でもあるので、いまのところ貸してもらえそうな場所はみつかっていません。時間をかけて、聞いて回ったり、お願いしたりしたいと思っています。


質問 草尾さんはじめ若い世代の方が、阿蘇をよくしていこうという意識を持って活動されていることに、感心しました。ところで、草尾さん世代の方は、草原に対してはどのような思いをもっていらっしゃるのでしょうか?
 保育士の友人は、休みになると私の牧場に遊びに来るのですが、そのたびに、「この草原に子供たちを連れてきて、草原のよさを味わわせてあげたい」といいます。実際には、難しいようですが、私としても小さい子供たちに草原に入ってもらって、その感触を体感させてあげたいと思います。

質問草原を保全していくために、やりたいことや期待することをお聞かせください。
 草原を保全していくためには、やはり畜産が将来的にも行われていかなければならないと思います。そのために若い後継者が必要なのですが、1泊2日の旅行に行くこともままならない今の環境では、なかなか後継者も生まれてきません。個人的には、従業員の休日を確保するための「ヘルパー制度」の活用ができないかと考えています。時代にあわせた魅力のある労働環境をつくっていくことで、若い人も畜産業に従事してくれることを期待します。

 
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